2018年7月期ドラマを振り返る
久々にテレビドラマをちゃんと観た夏だった。いくつかは最終回をまだ迎えていないのだが、1話でも観たものを下記に列挙し、それぞれの適当な感想を綴っていく。
義母と娘のブルース
1話切り。巷では「泣ける」と評判のようだったが、綾瀬はるかが演じる義母のキャラクターがあまりにマンガっぽい行動を取るのでついていけんわ、と思った(まあマンガ原作なんだけど)。この義母より綾瀬はるか自身の“変さ”みたいなもののほうがよっぽど面白い…って、そういう話じゃなかったか。無責任なことを言わせてもらえるなら、宜保愛子と織田無道のブルースだったら面白かったかもしれない。本当に無責任だ。

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健康で文化的な最低限度の生活
1話切り。視聴率も良くないそうだが、世間の「ドラマでまで辛気臭い現実を直視したくない」という気持ちの現われだろうか。自分としてはそこよりも、吉岡里帆がこういう役をやるということへの違和感が大きかった。吉岡里帆は最近「ドジで健気な女の子」みたいな役柄が多いが(事務所の意向だろうか)、「カルテット」を観てしまったあとではそういった「ドジっ子健気」が全て嘘くさく見えてしまう。生活保護をくすねるぐらいのことはしてほしい…と思うのは自分だけだろうか。「カルテット」の功罪は大きい、やっぱり、と、結局人のせいにする。でもなんか、うまくいえないけど単純につまんないんだもの。
どうでもいいけど内場勝則が全国ネットのドラマに出ているということに一番驚いた。会社でその話をしたら「誰ですか?」と聞かれたので「未知やすえの旦那ですよ」と言ったらもう一度「誰ですか?」と言われた。依然、東西の断絶は深い。
恋のツキ
原作が大好きなので観ているが、どうにもマンガをただなぞっている感じがして最近は退屈に感じてきている。松本花奈とかが監督してたりアスペクト比をシネスコにしたり川谷絵音を配役したりしていろいろ工夫はしてるんだけども、なんか物足りない。マンガは面白いです。
探偵が早すぎる
今期最大のダークホース。全然期待しないで観たら広瀬アリスのコメディエンヌぶりにやられた。……んだけど、第5話ぐらいで止まってる。録画したものをいずれ全部観るつもり。タイトルを観るとどうしても下ネタが浮かんでしまうが自重する。
GIVER 復讐の贈与者
小林勇貴がメイン監督なので観始めたが、もう一つ乗れない。脚本の問題かも。吉沢亮は美しい。水橋研二久々に観た。あと無駄にエロいカットが多いので、そこは嬉しい。
透明なゆりかご
このクールでは一番面白い。ほぼ毎回泣かされている。特に第1話、それからイッセー尾形と角替和枝が出てくる第6話はヤバかった。劇伴がいいのだが、ワルツ調の特に泣ける曲をここ最近序盤で使いすぎてて「さあ泣くとこやぞ」と言われてる気にもなってきた。
まあでもやっぱ、これがベストかな。瀬戸康史がこういう役もちゃんとこなせるということも発見。それにしても酒井若菜が清原果耶の母親役ということに衝撃を受ける。年齢考えれば不思議ではないのだが。

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サバイバル・ウェディング
意外と観続けている。波瑠が結婚できるかどうかはわりとどうでもよくて、伊勢谷友介の奇天烈なキャラクターとうんちく、それから愛されワンピこと奈緒のかわいさにやられた。でももう愛されワンピの出番終わったぽいな…。吉沢亮は美しい。風間俊介は出てくるとなぜかそのシーンだけサスペンスみたいになる。あと、なぜかエンディングテーマがムカつくんだけどなんでだろう。
高嶺の花
僕は「101回目のプロポーズ」とか「高校教師」とか「人間・失格」のどんぴしゃ世代なんだけど、野島伸司のドラマは「聖者の行進」を最後に観ていない。あれは本当にひどいドラマだった(ふらぁいどぽてとぉ)。「高嶺の花」は第1話はそれなりに楽しめたのだけど、だんだんどうでもよくなっていった。石原さとみ演じる生花がすごい女(語彙がすごく貧弱になってる)がいつ「ZARAはどこ?」と言うのか見ものだ。とか書いてたらもう終わってたわ。
dele
なんか映画っぽく撮ってるけどあまり興味が持てず、2話で切った。知人いわく「我慢して観てると途中からすごく面白くなる」とのことだが、録画データもうdeleしちゃったかも…。

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この世界の片隅に
たぶんそんなに悪くない作品なんだと思うけど、3話ぐらい観てからほったらかし。アニメのほうで大筋を知ってるからかもしれない。松本穂香よりも、伊藤沙莉が演じてるオリジナルキャラのほうが気になる。あと、アニメのほうが「ドラマとは全然関係ない」って宣言したことについてはどうなってるんだTBS。
ヒモメン
設定は面白そうだと思ったのだけど1話でもういいやってなった。
青と僕
寛一郎の顔の形が気になってストーリーが途中でわからなくなった。池田エライザのセーラー服というのは新鮮でいいんじゃないでしょうか。
以上振り返ってみて、いかに自分がドラマをちゃんと観る忍耐力がないか浮き彫りになってしまった。映画なら最初の15分ぐらい我慢すれば面白くなったりもするのだけど(とはいえ面白い映画はほとんどの場合最初から面白い)、1時間のドラマを数本も観て「そのうち面白くなるかな」と期待するのはつらい。
とりあえず10月期で確実に観るのは前にこのブログでも触れた「中学聖日記」と、
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野木亜紀子が脚本を書くオリジナル作品の「獣になれない私たち」ってとこかな。
つーかこのドラマにも田中圭が出ている。「おっさんずラブ」以降の躍進たるやすさまじい。ビル・パクストンかお前は、というぐらい顔を見る。しかもこれにも伊藤沙莉が出ている。おまけに小林勇貴の映画で知った一ノ瀬ワタルまで出ている。どうなるんだこのドラマ。すごく楽しみだぞ。