ぼくは性格が悪い

バカのくせに映画の感想とか書くブログ

『14の夜』を観た

14-noyoru.com

 『百円の恋』の脚本家・足立紳が監督した青春映画です。

 『百円の恋』は最近Netflixで鑑賞しましたが、巷で評価されている通り確かにいい映画だなと思いました。全体のうち70%ぐらいは安藤サクラの力な気もしましたが。

 で今回の『14の夜』ですが、個人的には「うーん…」という感じでした。脚本家として優れている人が必ずしも映画監督としても力量を発揮できるとは限らないんですよね、やっぱり。

 舞台は1980年代で、まだレンタルビデオ全盛期です。地元のレンタルビデオ店に人気AV女優がやってくると聞いて色めき立つ少年たちの物語なわけですが、実は主人公がふがいない父親を情けなく感じていたり、隣近所の女の子に思いを寄せながらもヘタレだったり、という王道な筋書き。

 まあそれは別にいいんですけど、全体的に感じたのが「これはやっぱり、大人が考えた14歳だな」ということ。もちろん14歳のときの男なんてアホですよ。僕は今でもアホですけど。それはともかく、この映画の中の中学生たちは本当に生きている感じがしないというか、大人が「あの時ってアホだったよね俺たち」と酒を飲みながら回想する姿を演じさせられているように見えました。類型的な「アホな中学生」像だから笑えない。

 それから主人公の家で、主人公の姉が婚約者を連れてきたときのくだり。なんかすごく無理があるというかものすごく間延びしてダラダラしているように見えるんですよ。途中から舞台劇のドタバタシーン(しかも下手くそな)みたいになってて、「もういいから次のシーンいけよ、大して面白くないから」と正直感じました。

 あと、これは日本映画に本当に多いんですが、あるシーンの説明をするために直前のシーンをフラッシュバック的に繰り返すやつ。これを絶対にやるなとは言いませんけど、「いやそれもう一回見せてくれなくてもわかりますから!」と感じる場面がこの映画にもありました。もうちょっと客を信じてもいいんじゃないですか? もしかしたら『百円の恋』でもこういうシーン書いてたけど監督が削ったのかも。だとしたら英断ですね。

 ただこの映画にはいいところがあって、それはやっぱり主人公を演じた犬飼直紀。このいかにもそのへんにいそうなボンクラ中学生ぽい顔つきの彼を見出したのはすごいし、おまけにこの犬飼くんの演技が非常にいいんですよ。それだけでも足立監督の功績は讃えられてもいいと思います。今後も犬飼くんをスクリーンで観たいなあと感じましたし。あとやっぱ浅川梨奈のおっぱいがよかったなあ。

 

 

14の夜

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