ぼくは性格が悪い

バカのくせに映画の感想とか書くブログ

『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』を観た

starwars.disney.co.jp

※ネタバレあり。

 特に思い入れのない『スター・ウォーズ』シリーズですが、スピンオフである最新作『ローグ・ワン』を観てきました。

 やはり特に思い入れを持たず観た『フォースの覚醒』については↓を。

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 今回の『ローグ・ワン』、どういう設定なのかとかはいちいち書きませんが『GODZILLA ゴジラ』のギャレス・エドワーズが監督だし、「戦争映画色が濃い」ということで期待してました。結果、両手をあげて大満足とまではいかずともけっこう楽しめたなという感じ。

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 ネットの感想とか見てて思うのはですね、この映画はスター・ウォーズ』にあまり思い入れがない人のほうが気に入るんじゃないかということですね。

 「『スター・ウォーズ』? 嫌いじゃないけど、まあなんとなく知ってるよ」ぐらいの、言うなれば僕みたいな温度の人はそれなりに楽しく観られると思います。逆に「『スター・ウォーズ』超好き」な人はいろいろ悪い意味で引っかかるんじゃないでしょうか。

 一番気になっていた「戦争映画色が濃い」っていうのはまあ確かにその通りで、内臓が飛び出るとか人体が爆散するとかそういうゴア描写はないにせよ『プライベート・ライアン』ぽいなとも思いましたし、水際でヘリ(ではなかったかもしれないが)から銃撃するシーンとかは『地獄の黙示録』とか『プラトーン』みたいなベトナム戦争ものを連想しましたよ。「いいぞベイベー! 逃げる奴はストームトルーパーだ! 逃げない奴はよく訓練されたストームトルーパーだ! ホント戦争は地獄だぜフゥハハハーハァー」ってほど凄惨な映像にはなってませんが(そんなんやったらそれこそ『スター・ウォーズ』じゃなくなっちゃうもんね)。

 これまでの『スター・ウォーズ』って「wars」とはいいながらもファンタジー色のほうがやっぱり強くて戦闘シーンとかに興奮することはほとんどなかったんですけど、今回は個人的にはかなり燃えました。ロケット砲みたいなのを帝国軍のでかいロボに撃つとことか、銃弾(厳密にはビームなのか)が飛び交う感じとか。戦闘シーンはおおむね満足です。

 あとドニー・イェンチアン・ウェンの二人組がよかった。ドニー・イェンは知ってるけどチアン・ウェンって誰?って人は香川照之が出ている『鬼が来た!』をよかったら観てください。いろんな意味ですごい映画ですよ。

鬼が来た! [DVD]

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 ちなみに香川照之がこの映画の撮影を回想した本がかなり面白いので、こちらもぜひ。僕は図書館で借りました。

中国魅録―「鬼が来た!」撮影日記

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 ドニー兄貴の出番が少ないぞ!とお怒りの方もおられるようですが、僕としてはまああんなもんじゃないかなあと思います。主役ではないし、無双してるシーンもそれなりにありますしねえ。

 主人公を演じたフェリシティ・ジョーンズや彼女とともに行動するディエゴ・ルナも悪くはなかったですけど、脇の人ばかりに目がいく映画でした。悪役に『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ』のベン・メンデルソーンを持ってくるあたりとか、渋い。フォレスト・ウィテカーの役の人物像があんまりよく見えてこなかったあたりとか、マッツ・ミケルセンの使い方がちょっともったいないと思ったりはしましたけどね。それにしてもマッツももうかなり大物俳優になったというか、ちょっと前まではダニエル・クレイグのキ○タマを執拗にぶん殴ってた人という認識だったのに。

 あと、C-3PO的なポジションのK-2SOはよかったですね。C-3POぽすぎるかなあとは思ったし、デザインもなんかジブリアニメぽかったですけど。

 本編自体の話に戻ると、エンディングは割りと好みです。あそこでどっかから飛行機が来て間一髪助かってたりする(もしくはアンドーが身代わりになってジン・アーソだけ助かるとか)ってのが本来の『スター・ウォーズ』なんだろうけど、そんなに甘くはない。

 その前にK-2SOがあっけなくやられてたりしてたし、次々にローグ・ワンのメンバーが力尽きていくところ(このあたりも『プライベート・ライアン』ぽかった)が映し出されていくし、そもそも設定を知ったときからこの終わり方は大体読めてました。でも『スター・ウォーズ』だし今やディズニー映画だしっていういろんな足かせがある中で、こういうある意味“大人な”結末を見せてくれたことは素直に評価してあげたい(偉そう)です。

 デザイン面だと、デストルーパーのいかにもナチっぽい感じは好みだったかな。そもそも帝国軍とかストームトルーパーもナチがモチーフにあるんだろうけど、配色がメタリックな黒になると不気味さが増します。ストームトルーパーと強さ的には大して変わってなかったし、特殊部隊的な差別化もされてるのかと思いきやあんまりそのへんがよくわからなかったのはちょっと不満ですが。

 あと、133分は長いかなあ。観終わったあと近くを歩いてたカップルの女性が発した「正直中だるみしたかな」という意見には同意せざるを得ないというか。2時間超えなら、マッツの役も実はダークサイドに堕ちていてジンが彼を殺さざるを得なくなるとかそういう話にしてもよかったのかも…って、これだと本家とかぶりすぎるか。

 とはいえ、やはり僕のようなスター・ウォーズ弱者からしてみればそれなりに楽しめたというのが結論。というか、この先どんな新作を作ってもやっぱりファンが「完璧!」と評価することはありえないと思いますよ。そのかわり、くっそ叩かれたエピソード1〜3みたいなことにもならないのではないかとも感じるわけですが。しかし、次のエピソード8ってライアン・ジョンソンが監督なんですよね。『LOOPER/ルーパー』退屈だったからなあ個人的には…。

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー  オリジナル・サウンドトラック

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