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ぼくは性格が悪い

バカのくせに映画の感想とか書くブログ

『ミュージアム』を観た

日本映画

wwws.warnerbros.co.jp

※ネタバレあり

 巴亮介のマンガが原作のサイコスリラーです。僕は映画の予告編を観てからマンガを買って読んでみました。

 映画もマンガもなんだか既視感がある感じだなあと思っていて、やっぱり『セブン』を連想しちゃうんですよね。でも今20代の人とかからしたら『セブン』なんか知らんがなってことになってくるかもしれないし、まあそのへんはいいかなと。

 このマンガ、最終回は作者の希望通りに終わらせられなかったらしいんですね。作者はもっと絶望的な終わり方にしたかったようです。で、映画の方はそのあたりをどうするのかなと、そこは気になっていました。

 で、悪役のカエル男を妻夫木聡が演じるということで、「いつまでも大学生」っぽかったブッキーもついに殺人鬼やりますか、とそのあたりも気になっていたのでした。残酷描写については、レイティングが全然ついていないので期待はゼロ。ていうか原作があんな感じなんだからもっとグロくしてよ…とは思いましたがね。そうすると世間一般の人たちは来ないんだろうなあ。本物の殺人動画とかが普通に見られる(僕は“本物”はダメなので見ませんが)時代に、日本人のグロ耐性がどんどん低くなってるというのもなんだか奇妙なものです。

 さて、この『ミュージアム』、カエル男という殺人鬼が「〜の刑」と称していろんな人間を私刑にかけていくというお話でして。この事件を追っていた小栗旬演じる刑事・沢村はある日嫁(尾野真千子)と息子をカエル男にさらわれてしまうんですね。で、沢村が取り乱すんですけど、このあたりから小栗旬のオーバーアクトが気になり始めます。うん、まあ焦るのはわかるんだけどさあ。なんか「俺は苛ついてるぜえええええ!!!!!」っていうものすごく大げさな芝居なんでちょっと観ててきついんですよ。嫌いな俳優ではないんですけどね、全然。

 それから野村周平が演じる後輩刑事がカエル男にビルから落とされて殺されるシーンがあるんですけど、観てたらまあほぼ垂直に落ちてるんですよね、野村周平が。あぁ、真下に落ちたなあと。でも次のカットで死体が映るシーンでは、なんか結構離れたところに落ちてるんですよ。野村周平が。あれ?っていう。なんなら、思いっきり突き飛ばした?ってぐらい離れてるんですよね。ここおかしいんじゃない、と。

 不自然な点でいえば、後半、沢村がゲロ吐いたあと次のカットではゲロ消えてるとかね。いや、ちょっとさあ…『永い言い訳』のリアルすぎていやーなゲロ描写とはちょっと差がついちゃったかなあっていう。なんせゲロ消えてましたからね。

 まあそんなのは重箱の隅というもの。楽しみにしていた妻夫木聡の悪役ですが、最初はいい感じです。本人かどうかわからないけど小栗旬との格闘シーンも迫力がある。ブッキーが嬉しそうにド外道を演じてるのもなんだか楽しそうでいいと思う。しかし大貫妙子の「メトロポリタン・ミュージアム」を歌うシーン、あれは原作にもあるとはいえ必要だったのかと思わずにはいられません。ブッキーがwktkしながら「めとろぽりたんみゅーじあむ♪」って裏声で歌うからコントみたいになっちゃってるんですよ。緊張感そがれるんですよここで。

 でも、さっき小栗旬の演技がちょっと…とはいったものの、クライマックスの「うわーーーーーー」みたいなところ、ここは良かったと思います。あぁ、絶望してるなあと。ここはオーバーアクトじゃなくてハマっていた。原作読んでたからオチがわかっていても「うわぁ、気の毒だなあ」と思っちゃいました。

 映画オリジナルのオチも、賛否両論あるかもしれないですけど僕はそんなに嫌いじゃないです。作者が折れるしかなかったマンガ版のラストよりはいいかも。でもねえ、この映画で「裁判員制度の問題」とか言われてもさあ…なんか、そんな社会的なテーマを入れ込む必要がある作品なのかなあと思ってしまいました。だって一応の理由があるとはいえ、カエルのフードかぶってるやつが人ぶっ殺しまくるなんて話なんだから、そんないきなりかしこまられても。

 大友啓史監督の作品は初めて観たんですが、けっこうスキがあるというか、案外ノリで話を推し進めちゃう人なのかなと感じました。来年は『3月のライオン』が控えてますが大丈夫なんですかねえ。まあ僕は『3月のライオン』はアニメも全然ハマれなかったので最初から特に期待もしてないんですが。

↑もういい加減「ヴーーーン!」て音で気を引こうとするのやめません?

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