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ぼくは性格が悪い

バカのくせに映画の感想とか書くブログ

『SCOOP!』を観た

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scoop-movie.jp

※ネタバレあり

 はい、大根仁監督の最新作です。福山雅治がやさぐれた中年パパラッチを演じるということで、とても気になってました。

 大根監督の映画って、「まあ退屈はしないけど……」「こういうところはうまいんだけど……」と、褒めつつも「だけど」を付けずにいられないんですよね。ただ、どういうわけか今回は「もしかしたら大根監督の最高傑作かも!」とワクワクしていて。実際の所はどうだったのでしょうか。

福山雅治は文句なしにかっこいい

 福山雅治って、僕が中学生の頃から活躍してますけど人気がブレないですよね。すごく男前だけどラジオでは下ネタなんかもばんばん言ってて、そのあたりがまたたまらんという女性も多いんじゃないでしょうか。で、この『SCOOP!』ではそんな福山さんの下世話さがかなり前面に出ていて、非常にかっこいい。特にファンでもない僕が「こんな福山が見たかった!」と思うぐらいですから。なので、結婚しても私は変わらず福山さんが好き!という女性は「福山雅治がかっこいい」ということだけを頭に入れて映画館に行きましょう。他の要素は忘れてもいいです。

オープニングがかっこいい

 いきなり女の喘ぎ声から始まる、ワンカット長回し(だったと思う)で夜の街を映し出すシーン。ラストシーンとも呼応しているこのオープニングは非常にかっこいい。大根監督の映画って「退屈しないけど『映画を観た!』って感じはしない」といつも思っていたので、このオープニングの「さあ、映画が始まるぜ」という雰囲気にはしびれました。しかし……。

日本映画のクラブシーンはなぜダサいのか問題

 序盤で、芸能人のイチャコラ現場をおさえるために福山雅治演じる都城静と二階堂ふみ演じる行川野火(なんでこんな役名なんだろ。塚本晋也監督の『野火』と関係あり?)がクラブ?カフェ?みたいなところに入るシーンがあるんですよ。いつも思うんですけど、日本映画でこういう場所が出てくるとどうしてあんなダサく見えるんですかねえ。このダサさをどう表現したらいいのかなと思うんですけど、クラブに行ったことのある人なら観ればなんとなくわかるんじゃないでしょうか。

格闘シーンの迫力なさすぎ

 途中で、野火がある芸能人とその仲間のチンピラにつかまっちゃうシーンがあるんですよ。ここがまたいかにも「わるものがあつまるあじと」みたいな場所で、「まわしてやる」「いやー!」みたいなテンプレ展開があって「うわ、なんか寒い」とか思っちゃうんですよ。で、ここで静がやってくるんだけど、助けに来たのに一発でのされるのは面白い。すると、リリー・フランキー演じるチャラ源がやってきてチンピラを全員やっつけるんですよ。人数は6人ぐらいたかな。

 えーと、この展開だけでもなんかアレなんですけど、まあフィクションだから良しとしましょう。問題は、この格闘シーンを見てもチャラ源が全然強そうに見えないということなんですよ。演じてるのがリリーさんだから、そんなにシャープな動きはできない(失礼)ですよね? だったら見せ方でなんとか「おおすげえ、チャラ源つええ!」と思わせなきゃいけないじゃないですか。少なくとも僕には「のろのろしたおっさんにチンピラがやられるのを待ってんなあ」という風にしか見えませんでした。もっと寄りの画でカット割って早いテンポの編集でごまかすとかそういうことが必要だったんじゃないでしょうか。あんな引きで撮ったら「本当に強いの?」と思っちゃいますよ。

白々しいラブシーン

 野火と静のベッドシーンがあるんですけど、これがまたぬるくてねえ。どうして野火はセックスしてるときにずっとブラジャーを付けてるんですか? 日本では難しいのはわかりますよ、でもあんな“雰囲気ラブシーン”やるんだったら、事後の2人の画だけ見せるってことでいいんですよ。中途半端禁止!なんやねんもう、ブラジャーもパンツも付けたままでちょっと体舐めたらセックスですみたいなこのお手軽感は。前半あれだけ下世話だったのにここだけクッソ凡庸な恋愛映画みたいですよ。

リリー・フランキーの狂人ぶりは◯

 福山雅治リリー・フランキーといえば『そして父になる』ですが、この映画のリリーさんはやばい。そんなにカッコよくないのになぜかかっこいいおじさんといういつもの雰囲気をかなぐり捨てて、もうただただ全然かっこよくない狂ったおじさんを演じてます。不潔そうな感じが伝わってくるし、ちょっとオーバーアクトかな?と思わないわけでもなかったですが、ネジが外れた人間独特の歯止めのきかないヤバい感じがものすごく伝わってきました。

やっぱ「映画を観た!」という気にはなれない

 これまでの大根監督の作品もそうですが、「退屈はしないが映画を観た!という気はしない」という点ではやはり変わっていないというか……師匠?の堤幸彦なんかよりはよっぽど才能がある人なんですけど、どうも「2時間ドラマに毛が生えた」って感じなんですよね。何がそう思わせるんだろうと考えてしまいますけども。ただ、「映画を観た!なんて気になれなくてもいいんだよ別に」という人もいるでしょうし、福山雅治は最後までかっこいいので、軽い気持ちで観に行くぶんには全然問題ないと思います。付き合いたてのカップルとかが行くとオープニングから気まずくなりますがね。まあ終盤の、光量バッチリの全然現実味がないラブシーン観ていい雰囲気になれたりするんじゃないでしょうか。

 それにしてもカメラは全部キヤノンのを使ってたけど、なんでメーカー名だけ隠してたんだろう。やっぱりイメージが悪いから? その割には1DXとか型番は見せてましたが。あと松居大悟監督とか(けっこう台詞多かった)塚本晋也監督が出演していて、そこはちょっとほっこりしました。 

モテキ

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恋の渦

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バクマン。

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