ぼくは性格が悪い

バカのくせに映画の感想とか書くブログ

『裸足の季節』を観た

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 『ヴァージン・スーサイズ』みたいな映画とは言われてますが、この映画の5人姉妹はもっと深刻な状況に置かれてますね。『ヴァージン・スーサイズ』は姉妹が死に向かって突き進んでいく話ですが、『裸足の季節』にはもっと前向きな視点がある。『ヴァージン・スーサイズ』がどこか甘美なファンタジーになっていたのに対して、『裸足の季節』では女性の権利とか自由とか、もうちょっと現実的な物語が展開されます。

 もうちょっとふわっとしたアート系映画かと思ってたら全然そんなことはなくて、脱出もののジャンルムービーとしても観ることのできる作品です。姉妹の面倒を見るおじがほんとうにどうしようもない糞野郎で、腹を立てることもできるし、最後には感動してちょっと泣きそうになったりもします。珍しく映画館でビールを飲みながら観たのですが、アート系映画にそれほど強くない僕が爆睡しなかったんだからエンタテインメントとしての面白さも保証できます。

 姉妹の末っ子の目力の強さがすごいのですが、根本的には彼女の視点から物語がつづられていきます。個人的には、三女のエジェが好みですけどねえ。誰も聞いてませんが。

 監督が少女時代に体験したことをもとにしていることですが、トルコの田舎って今でもこんな感じなんでしょうか。というかあの糞野郎のおじが特別おかしかったのかもしれないですが、女性の権利が声高に叫ばれている昨今、こういった映画はより強く世間にアピールするのでしょうね。僕はとにかく三女のエジェが好みでしたけど。

 とはいえ、女が5人も一緒にいると、男が5人一緒にいるのとはまた別の意味での暑苦しさがありますね。ビジュアルを重視してああいうふうに撮ったんだろうけど、姉妹がベタベタとくっついた状態で眠っているところは、生脚が10本出ててもあまりエロさは感じませんでした。あれを男性監督が撮ってたらもっとエロくなっちゃうんだろうな。『ヴァージン・スーサイズ』もそうだったけど、女性監督が女性を撮ると、僕らが女性を見るときの幻想とかフィルターみたいなものをさっと外された気がして、がっかりするような反省するような複雑な気持ちになります。

 まあでも僕は三女のエジェが好みでした。

ヴァージン・スーサイズ [DVD]

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