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ぼくは性格が悪い

バカのくせに映画の感想とか書くブログ

『スポットライト 世紀のスクープ』を観た

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監督:トム・マッカーシー
脚本:ジョシュ・シンガー、トム・マッカーシー
撮影:マサノブ・タカヤナギ
編集:トム・マカードル
音楽:ハワード・ショア
出演:マーク・ラファロマイケル・キートンレイチェル・マクアダムスリーヴ・シュレイバー ほか

2001年の夏、ボストン・グローブ紙に新しい編集局長のマーティ・バロン(リーヴ・シュレイバー)が着任する。マイアミからやってきたアウトサイダーのバロンは、地元出身の誰もがタブー視するカトリック教会の権威にひるまず、ある神父による性的虐待事件を詳しく掘り下げる方針を打ち出す。その担当を命じられたのは、独自の極秘調査に基づく特集記事欄《スポットライト》を手がける4人の記者たち。デスクのウォルター"ロビー"ロビンソン(マイケル・キートン)をリーダーとするチームは、事件の被害者や弁護士らへの地道な取材を積み重ね、大勢の神父が同様の罪を犯しているおぞましい実態と、その背後に教会の隠蔽システムが存在する疑惑を探り当てる。やがて9.11同時多発テロ発生による一時中断を余儀なくされながらも、チームは一丸となって教会の罪を暴くために闘い続けるのだった…。(公式サイトより) 

 この間授賞式が行われた第88回アカデミー賞で作品賞と脚本賞を受賞した作品です。

 監督は俳優でもあり、『扉をたたく人』でも高い評価を受けたトム・マッカーシー

扉をたたく人 [DVD]

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 ↑これ地味だけどどえらくいい映画なので、観てみてください。ちなみに『ウォーキング・デッド』の日本刀女ミショーン(ダナイ・グリラ)が出てます。この映画ではか弱い役ですが。

 そんなマッカーシー監督作品なのでかなり期待して観たのですが、正直にいって“地味”。この一言ですね。

 実際に起こった話を丹念に追っていく映画なのであまり派手なこともできないというか、例えば性的虐待を行っていた神父を教会でワンカット長回しで皆殺しにする(どっかにそんな映画があったな)ようなカタルシスを得られる作品ではありません。

 とにかくボストングローブの記者チームの視点しか描かれないことに物足りなさを感じる人は僕だけではないんじゃないかと思います。あれだけの数の神父が性的虐待を行っていたカトリック教会の闇をもっと見せてほしかった。記者チームに対する強烈なプレッシャーのようなものも感じないので、映画だけ観ている分には「なんかわりとサクサク行ったなあ」という感じ。

 とはいえ、実はこの映画は権威と報道の対立云々よりも、“注意していれば気付けた悲惨な事態に気付かなかった自分たち”、“被害者たちの叫びにちゃんと耳を貸さなかった自分たち”に、取材の過程で記者たちが直面するということ自体が重要なテーマのようなんですよね。

 そのあたりを面白く観られる人は面白く観られると思うし、「なんかサクサク行ったなあ」と感じてしまう僕のような鈍感な人もいると思うし。ないものねだりでアレですが、個人的にはカトリック教会側の人間たちのドラマをもう少し観たかった。マーク・ラファロが出ていて実録ものという意味でも共通してる『フォックスキャッチャー』のようなゾクゾクするものを期待した僕には、いささか高尚すぎる映画だった気がします。アカデミー賞で評価されるのはわかるけど。

 ところでこの映画のマーク・ラファロ月亭方正に見えて仕方がなかったんですが、僕だけですかね。