読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ぼくは性格が悪い

バカのくせに映画の感想とか書くブログ

『X-ミッション』(笑)を観た。

外国映画

f:id:q050351:20160117231721j:plainPoint Break/ドイツ、中国、アメリカ/114分

監督:エリクソン・コア
脚本:カート・ウィマー
撮影:エリクソン・コア
音楽:ジャンキーXL
出演:エドガー・ラミレス、ルーク・ブレイシー、テリーサ・パーマーデルロイ・リンドーレイ・ウィンストン ほか

あらすじ:バカがサーフィンやったり空飛んだりする。勝手にやってろボケ。

※ネタバレあり

 『ゼロ・ダーク・サーティ』のキャスリン・ビグローが1991年に撮った『ハートブルー』のリメイクです。『X-ミッション』も『ハートブルー』も原題はPoint Break。

 この映画、確かに映像的には観るべき部分もありますが、いくらなんでも話がいい加減すぎです。

 まず冒頭。主人公のロン毛のバカがモトクロス(?)みたいなのをやっててですね、友達の奴と一緒にすごく危険なことをしようとするんですよ。そしたらその友達が「ちょっと俺怖いわ」みたいなことを言う。するとこのロン毛のバカは「大丈夫大丈夫ー!これ成功させて天下取ったろうぜ」みたいなイージーな感じで誘うんですよ。

 で、すごい悪路を2人は走るんですけど、最後にものすごい難関があるんですね。なんか『ドラゴンボール』とかに出てきそうな場所があって、高いところから高いところにバイクでジャンプして渡る(この説明もバカっぽいな)んですけど、友達の奴が落ちて死んじゃうんですよ。

 そんでこのロン毛のバカはちょっと落ち込んだりするんですけど、そのあとなぜかFBIに入るんですよね。理由は「規律がほしかった(キリッ)」とかなんとか言ってましたけどあんまり説得力ありませんでした。なんせこいつバカだし。

 で、書くのもアホらしくなってるんですけど、「オザキ8」なるミッションを遂行してるアスリートバカどもがいて、そいつらのところにロン毛のバカが潜入することになります。このオザキ8ってのがよくわかんないんですけど、オノ・オザキなる日本人(日系人だったかな。どっちでもいいや)が提唱していて、細かいことは忘れましたけど、まあ乱暴に言うと「無茶なこと8つやって自然に恩返し」みたいなことです。本当に乱暴すぎて意味がぜんぜんわからないな。それにしてもオノ・オザキて……「小野尾崎」ですかね、漢字は。

 でですね、やっぱり細かいことは忘れましたが(友達が落ちて死んだところでまじめに観る気がなくなった)、このオザキ8の潜入捜査のために、ロン毛のバカがエドガー・ラミレス率いるアスリートバカどもと接触します。で、サーフィンします

f:id:q050351:20150821011607j:plain

 ロン毛のバカはバカなので、無茶なことをやってエドガー・ラミレスの邪魔をしてしまい、クソでかい波に飲まれて溺れます。ここでこのバカが死んだら最高なんですけど、映画が開始して15分ぐらいしか経ってないのでもちろん死にません。

 で、助けてもらったあと、なんだかよくわかんない船上パーティみたいなことをやります。だっせえ曲かけて。そしてアスリートバカ集団のうちの1人であるねーちゃんとロン毛のバカがなんかいい感じになります。バカ丸出しの顔で嬉しそうにしているロン毛のバカ(一応FBI潜入捜査官)。友達を死に追いやってしまったことで自分を責め、FBIに入ったことなんて(「規律がほしい(キリッ)」)完全に忘れてしまったようです。

 そのあと、どういうわけかロン毛のバカはエドガー・ラミレス(じゃなかったかも。もうどうでもいいやバーカ!)と上半身裸でガチの殴り合いをやります。なぜ裸になるのかはよくわからないのですが、血で汚れたり破れたりするからでしょうか。細かいことですが、ロン毛のバカが脱いだ服をちんぴらみたいな奴に渡したとき、そいつがその服を思いっきり地面に放り投げてたのが面白くて笑いそうになりました。ここがこの映画の一番いいところです。

 次のミッションはウィングスーツとかいう空を飛ぶやつです。これ、実際にあるスポーツらしいんですが、すいません、カラフルなムササビみたいで全然かっこよく思えなかったし笑いをこらえるので必死でした。このシーン、確かにすごい(CG使ってないらしい)んですけど、「だからなんやねん」とも思ってしまうんですよ。しかも音楽が「デェーン!」「バァーン!」みたいな一本調子でかっこわるい。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』と同じ人が音楽やってるとは思えないぐらい。

 ムササビ飛行を終えた一行は、「フゥー!!!」「最高!」「ム・サ・サ・ビ・フォー!!!!」(古い)みたいな感じでノリノリ。ロン毛のバカも潜入捜査してるはずなのに「仲間になれた!」といわんばかりのハッピーぶり。で、みんなでお祝いのためにおいしそうなご飯を食べワインなんかも飲んだりします。

 ここまで観ても、いよいよアスリートバカたちが何をやりたいのかよくわからないし、ロン毛のバカもどうしたいのかわかりません。

 そして海、空、と来た次に何をやるのか。スノボします。そしてここでもロン毛のバカが調子をこいた結果、1人が死ぬことになります。落ち込むロン毛。バカなのかこいつ。

 よくわからないのですが、アスリートバカどもは自然を守りたいようです。でもそのやり方が、高いところから「金をばらまく」とか「サーフィンする」とか「スノボする」とかなので、具体的に自然をどう守ろうとしているのかよくわかりません。小野尾崎なる人物が最後の方にラスボスとして出てくるのかなーと思ってたら、例のねーちゃんが「小野尾崎は死んだ」って言うんですよ。あ、実は死んでなかったってオチで最後に出てくんのかな、と思ったらそうでもないんですね。実際、死んでるんですよ小野尾崎は。完璧に。圧倒的に。無慈悲に。しかもその死んだ理由がね、捕鯨船に立ち向かってとかなんとか言ってんですけど、どういう風に死んだのかはよくわからないんですよね。

 だいたいね、エドガー・ラミレスたちは「自然を守る」云々とかいうくせに思っクソ山を爆破したりしてるんですよ。何がやりたいんだよこいつらは。お前らが一番害悪じゃねえか。

 オザキ8ですが、最後はロッククライミングをします。このシーン確かに迫力はあるんですが、ぶら下がり方とかがいかにも「命綱をポストプロダクションで消した」感のある動きで萎えました。

 『MOZU』でも思いましたけど、登場人物たちがとにかく崖の上(しかも危ないところ)で話をするんですよね。いや、あぶねえからもうちょっと安全なところで話せよ。なんなんだよこいつらは。バカなのか?

 ここまで波乗ったスノボした空飛んだ山爆破した、といろいろやってきましたが、最後はどうなるのか。どうなると思いますか?

 

 もう一度波に乗ります。

 

 ナ・ミ・ノ・リ・フォー!!!!!(古い)

 

 結果、エドガー・ラミレスが波に飲まれて死にます本当にありがとうございました。ロン毛のバカは死神かよ。友達は死なせるし、この時点でアスリートバカ集団全員死んでるし。

 多分この映画って、いわゆるエクストリーム・スポーツをいろいろ見せるというコンセプトがあって、それを前提に適当に(本当に適当に)ストーリーを紡いでるからこんなことになっちゃってるんですよね。登場人物たちの行動の動機に説得力が全然ないから、見ている間ずっと「?」マークが頭に浮かんでしまう。

 監督は『ワイルド・スピード』の撮影監督なんですけど、ぶっちゃけストーリーなんてどうでもよかったんでしょうね。エクストリーム・スポーツ好きな人が観たら楽しめるのかもしれないけど、僕にはバカの百鬼夜行にしか見えませんでした。

 それにしても本当ひどい映画だった。まだ2月だけど2016年のワーストは固いかも。それでも『ギャラクシー街道』よりはマシだけど。

ハートブルー アドバンスト・コレクターズ・エディション [DVD]

ハートブルー アドバンスト・コレクターズ・エディション [DVD]

 
バカの壁 (新潮新書)

バカの壁 (新潮新書)