ぼくは性格が悪い

バカのくせに映画の感想とか書くブログ

『オデッセイ』を観た

f:id:q050351:20151115192611j:plainThe Martian/アメリカ

監督:リドリー・スコット
原作:アンディ・ウィアー(『火星の人』)
脚本:ドリュー・ゴダード
出演:マット・デイモンジェシカ・チャステインクリステン・ウィグジェフ・ダニエルズマイケル・ペーニャケイト・マーラ ほか

 『プロメテウス』『悪の法則』など最近コケ続きだったリドリー・スコットですが、この『オデッセイ』は監督史上最高のヒットだそうで。

 それにしても邦題が『オデッセイ』ってねえ…。odysseyってギリシア叙事詩のことらしいんですけど、この映画には叙事詩的な成分ってあんまり無い気が。

 どうでもいいけど↑の写真、ぼっちのキアヌ・リーヴスを連想させるものがありますね。

f:id:q050351:20151115193626j:plain

 『オデッセイ』のキャスティングとプロットを読んだ時にピンとくる人は多いと思います。マット・デイモンが地球から離れた場所で置き去りにされるだと…おまけにこの映画にはジェシカ・チャステインも出ているぅ! ま、あえて言わずにおきますが、あの映画を連想する人は少なくないはず。あの映画を観ての『オデッセイ』のこのキャスティングなのかどうかはわかりませんが。

 宇宙空間と火星という違いはあれど、地球外にいる人間のサバイバル劇という意味では『ゼロ・グラビティ』も連想しますよね。

 ↑の『ゼロ・グラビティ』はどういうわけかNASAの協力が全然得られなかったそうです。そのせいかどうなのか科学考証はかなりメチャクチャだそう。でも僕はこの映画がとても好きです。それは科学考証云々以前に、“宇宙ヤベェ” 感がこれでもかというぐらい表現されてるから。だから、多少の間違いがあっても

f:id:q050351:20141123110635j:plain

と開き直れます。

 というわけで、『ゼロ・グラビティ』はTOHOシネマズ 日本橋ユナイテッド・シネマとしまえん、成田HUMAXシネマズと計3回劇場で観ちゃったぐらい。

 したがって、僕は『オデッセイ』には“火星ヤベェ”を期待してたんです。しかも監督は、『エイリアン』で“異星人ヤベェ”、『ブレードランナー』で“アンドロイドヤベェ”、『ブラック・レイン』で若山富三郎ヤベェ”、『悪の法則』で“メキシコヤベェ”、『エクソダス:神と王』で“観てねえけどヤベェ”と思わせてくれたリドリー・スコットですよ。

 しかし。観てる最中も、観終わった後も、僕はずっとこう感じてました。「絶望感が足りねえ!」と。火星でぼっちという危機的状況にいるにもかかわらず、主人公がわりと強気なんですよ。『ゼロ・グラビティ』ではサンドラ・ブロックがわーきゃーわーきゃー言ってて、元リアル宇宙飛行士の人が「訓練を積んだ宇宙飛行士はあんな状況でも騒がない(キリッ」とか苦言を呈してましたけど、『オデッセイ』の主人公マークは小粋なジョークなどかましながら生き残る術を模索していく。植物学者だからなんとか食べ物を作る工夫をしてみたり。このあたりがとてもコミカルに描かれていて、新鮮といえば新鮮です。 

 宇宙といえば『ゼロ・グラビティ』以外にも『2001年宇宙の旅』とか『月に囚われた男』みたいなものを連想せずにはいられない根暗な僕にはこの映画は明るすぎる。なんだかリドリー・スコットらしくないです。最近暗い映画ばっか作ってコケたのがそんなに響いたんでしょうか。すべて剛力彩芽のせいにして開き直っていればよかったのに……。

 とはいえ、絶望的な状況であるにも関わらず主人公が明るいということこそが『オデッセイ』の魅力であるということもまた事実。途中から「あーこりゃ助かるな(尻をかきながら)」と安心して観ていられるという意味ではオススメです。

 でもやっぱり、リドリー・スコットにはもっと違うものを期待したい。来年の春前ぐらいには撮影が始まるという『Alien: Covenant(原題)』を楽しみに待ちたいと思います。なんでもこの新作ではマイケル・ファスベンダーが1人2役を演じ、なんか地味な顔の女ノオミ・ラパスは脇に回るそうです。これで全エイリアンファンが剛力彩芽の棒演技に屠られる心配もないというわけですね。ところでニール・ブロムカンプのほうの『エイリアン』はどうなったんだっけ?