ぼくは性格が悪い

バカのくせに映画の感想とか書くブログ

2015年映画ベストテン!

 1年てあっという間ですねえ。2014年のベストをあげたのがついこないだのように思える。ちなみに2014年のベストテンは↓です。 

 振り返ってみると、日本映画が結構入ってますね。しかもトップ3が日本映画。さて今年はどうなったんでしょうか。誰も気にしてませんねえこんな便所の落書き

 ちなみに今年観た映画の数は47本です。去年より1本増えただけ。

 

※順位・タイトルの後ろは(監督名/製作国)

 

次点 マッドマックス 怒りのデス・ロード』(ジョージ・ミラー/アメリカ)

 なんで次点なんだよベスト1だろうが!と文句を仰りたい方もおられるでしょうが…。確かに面白かったんですけど、なんか周囲の過度な熱狂ぶりに戸惑ったのもまた事実でして。案外、あそこが良かった!て覚えてるとこがなかったりするんですよね。「全編見どころだからだろうが!」とウォーボーイズに首根っこ掴まれそうですが。強いていえば一番よく覚えてるのはあの、ギターが「ばい〜〜〜ん」て飛んでくるシーンかな。でもこれ、120分だったんですね。いい意味で「もっと長かった」気がしました。それだけ濃密な120分だったんだと思います。と言い訳。

 

第10位 『ストレイト・アウタ・コンプトン』F・ゲイリー・グレイ/アメリカ)

 まあどうしてもね、こういうのは最近観た映画がベストテンに食い込んできたりするもんなんですよ。ただ、この映画を1月ぐらいに観ててもやっぱりベストテンに入れてたと思います。それぐらいよくできた映画。↑のエントリーでも書きましたが、ほんとヒップホップもN.W.A.も知らなくても楽しめますよ。

 

 

第9位 『キングスマン』(マシュー・ヴォーン/イギリス)

 スパイものでいえば今年は007の新作も公開されましたし、『コードネーム U.N.C.L.E.』(これは未見)なんてものもありましたが、やっぱり『キングスマン』は素晴らしかった。中盤のレイシスト大虐殺は今年一番のアクションシーンだったかも。続編制作が決定していますが、『キック・アス』の時みたいにマシュー・ヴォーンが降りるなんてことにならなきゃいいなあ。

 

第8位 『セッション』デミアン・チャゼル/アメリカ)

 某ミュージシャンと某映画評論家の論争も含めて話題になった作品。どちらの言い分もわかりますが、僕はこの映画好きです。あと、個人的にお気に入り俳優であるJ・K・シモンズが脚光を浴びたから、というのも大きい。

 でも本当にこの映画賛否両論なんですよね。僕の周りでも「大嫌い!」という人と「最高!」という人、真っ二つに別れます。しかも嫌いな人の「ヘイト度」みたいなのがすごく高くて、うかつに「好き」って言えないんですよね。「どこがいいんだよ」みたいなことを説明しなきゃいけなくなるし、説明してもそもそもわかってもらえないのですごくめんどくさいんですけど。そういうめんどくさい人たちに「死ね」とまでは言いませんけど、足の小指をドアにぶつけるぐらいの目には遭ってほしいなと思う年の瀬でございます。

 

第7位 『コングレス未来学会議』アリ・フォルマンイスラエル、ドイツ、ポーランド、フランス、ベルギールクセンブルク

 今年のベストにこれを入れてる人はあまりいないようですし、映画祭で賞をたくさんとっているわけでもないですが。ストーリーや、実写とアニメの融合ももちろん良かったのですが、監督の前作『戦場でワルツを』に続いて音楽面で心を掴まれました。音楽がいいとそれだけで映画の評価上げちゃうとこがあって、自分でもどうかなと思ってるんですが…。

 

第6位 『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』(モルテン・ティルドゥム/イギリス、アメリカ)

 予想してたよりずっと面白かった作品。サスペンスとしても孤独な男の悲劇としても完成された傑作だと思います。ベネディクト・カンバーバッチの魅力が炸裂しており、『SHERLOCK』とか『スター・トレック イントゥ・ダークネス』は知ってるけどこれは観てないという人にもオススメしたい1本。

 

第5位 クリード チャンプを継ぐ男』(ライアン・クーグラー/アメリカ)

 まさかこの作品がこんな順位に来るとは。どこかバカにしていた『ロッキー』シリーズやスタローンに対して、敬意が芽生えました。こんなベタな話をわざとらしくなりすぎず成立させ、“泣かせ”ポイントもしっかり押さえてるところが凄い。斬新なワンカット長回しのボクシングシーンも見どころです。興収伸び悩んでるみたいなんでがんばってほしい。同じシリーズ第7作でも、『フォースの覚醒』よりこっちのほうが好みです。

 

 

第4位 海街diary是枝裕和/日本)

 もともと原作のファンで、「実写映画化するなら是枝さんがいいなあ」とぼんやり思っていたら偶然実現してしまった奇跡。広瀬すずの発掘だけでなく、綾瀬はるかの女優としてのポテンシャルを一気に引き出したことも見逃してはいけない功績でしょう。この映画だけでいえば、『東京物語』の原節子に勝るとも劣らない存在感を持っていると思います。

 ちなみにBlu-ray/DVDスペシャル・エディションの映像特典「ロールナンバー集」がすごくいい出来なので、必見です。 

 

第3位 『アメリカン・スナイパー』クリント・イーストウッド/アメリカ)

 戦争という巨大な渦に巻き込まれた1人の男の物語。主人公は決して聖人ではないし英雄でもない。西部劇の英雄を演じ、『許されざる者』を撮ったイーストウッドだからこそ到達できる境地といったところでしょうか。しかも本人はこんなすごい映画を撮ってもケロッとしていて、「はい次ー」といった感じで次作に臨んでいます。駄作を作る気配いっさいなし。

 

第2位 『野火』塚本晋也/日本)

 『アメリカン・スナイパー』を超えちゃいました。というか戦争映画の中でも1、2を争う傑作かも。しかもほかの戦争映画と比べたらダントツで製作費が安いことは間違いないでしょう。でもクオリティは凄まじく高い。

 正直、この映画を観ると『プライベート・ライアン』のオマハ・ビーチのシーンですら生ぬるく感じます。もちろん総合的な技術ではかないようもないものの、絶望感のレベルが桁違いです。はっきりいって、地獄としか言いようがない。あんまり精神論的なことは言いたくないんですが、この映画については、監督の執念が技術を凌駕しています。渋谷アップリンクの「見逃した映画特集」でも上映されるので、東京近郊に住んでる方はぜひに。

 

第1位 『フォックスキャッチャー』ベネット・ミラー/アメリカ)

 はっきりいってベスト3はどれが1位になってもおかしくないんですが。『フォックスキャッチャー』は最近夜中に目が覚めたときにBlu-rayで観直したんですけど、二度寝を許さない異様なムードが全編を支配してるんですよね。“緊張感”とも“恐怖”とも違う、強いていうなら“寂寥感”です。レスリングという暑苦しそうなスポーツが取り扱われているのに、監督の視点は怖ろしく冷徹。『マネーボール』でも同じようなことを思ったんですが、ベネット・ミラーはスポーツというものに従事する男たちの裏側にある弱さ、繊細さを実に丁寧にすくい取っていく人です。今後、この人が駄作を撮ることが想像できないくらい。アカデミー賞向きではないですが、そのうちカンヌかヴェネツィアで最高賞を獲るんじゃないかな。これまで『カポーティ』『マネーボール』『フォックスキャッチャー』と実録ものが続いているので(日本未公開のドキュメンタリーも撮っている)、完全なフィクション作も観てみたいです。

 

 以上、次点を含む11作品の発表でした。今年は去年と比べると日本映画が減りましたね。

 映画界全体でいうと、『スター・ウォーズ』『ロッキー』『マッドマックス』『ジュラシック・パーク』などの続編が多く公開された年で、「2015年とは思えないなあ」と感じたりもするのですが、どの作品もクオリティが高かったことがまた印象的でした。

 

 …そして、今年はワーストも発表したいと思います。

 

 2015年のワースト映画 『ギャラクシー街道』三谷幸喜/日本)

 某放送作家が「目が腐る」と言ってたようですが、目だけでなく脳まで腐りそうな1本でした。ただただ出演者たちが気の毒な一本です。

 

 最後に、ベスト10+次点+ゴミ以外に観た映画を挙げておきます。

 

『恋人たち』

『フレンチアルプスで起きたこと』
『ジュラシック・ワールド』
『Mommy/マミー』
『心が叫びたがってるんだ。』
『わたしの名前は…』
『おんなのこきらい』
『ジャッジ 裁かれる判事』
『ナイトクローラー
バクマン。
『岸辺の旅』
『KANO 〜1931海の向こうの甲子園〜』
『ネクロマンティック』
『味園ユニバース』
『幕が上がる』
『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』
『博士と彼女のセオリー』
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
『インヒアレント・ヴァイス』
『ラスト5イヤーズ』
トゥモローランド
『極道大戦争』
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』
ターミネーター:新起動/ジェニシス』
進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』
ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』
カリフォルニア・ダウン』
ヒトラー暗殺、13分の誤算』
『ヴィジット』
俺物語!!
『エベレスト 3D』
『劇場版 MOZU』
『007 スペクター』
『独裁者と小さな孫』
スター・ウォーズ/フォースの覚醒』

 

 来年はせめて50本観ないと。