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ぼくは性格が悪い

バカのくせに映画の感想とか書くブログ

『俺物語!!』を観た

日本映画

ore-movie.jp

監督:河合勇人
原作:河原和音、アルコ
脚本:野木亜紀子
撮影:足立真仁
編集:瀧田隆一
音楽:岩崎太整
出演:鈴木亮平永野芽郁、坂口健太郎、鈴木砂羽寺脇康文 ほか

高校1年生の剛田猛男(鈴木亮平)は、その高校生離れしたルックスでほとんどの女子から恐れられていた。しかし見た目に反して誰よりも純情で、優しく正義感にあふれた男だった。そんな猛男の無二の親友は、隣家に住む幼なじみのイケメン同級生、砂川誠(坂口健太郎)。昔から猛男が好きになった女子は、例外なく砂川が好きだった。そんなある日、街中でチンピラに絡まれていた女子高生・大和凛子(永野芽郁)を助けた猛男は、一目で恋に落ちてしまう。しかし後日、大和と再会した猛男は、彼女もまた他の女子と同じように砂川が好きなのだと悟ってしまう。激しく落ち込みながらも、大親友の砂川のために2人の仲を取り持とうと健気に奮闘する猛男だったが…。

 実は僕、原作が大好きでして…アニメから入ってすぐにハマり、マンガの方もKindleで全巻そろえたぐらいです。

俺物語!!  Vol.1 [Blu-ray]

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 このマンガの面白さをいちいち書き出すと長くなりそうなので割愛しますが、実写版にする場合、やはりいちばんのハードルは主人公の猛男を誰がどう演じるかでしょう。

 鈴木亮平が猛男役を務めると知ったときの世間一般の反応は、「いける」とか「できないだろ」とかそういうものではなくて、「大丈夫かよ」というものが大半を占めていた気がします。つまり鈴木亮平の役作りのための体重増減がもはや危険なレベルに達しているのではないかという……。もうこの時点で「ここまでやってくれるやつのこと、けなせないわ。がんばれよ鈴木亮平」ってな空気すら感じました。少なくとも僕は。でもこのこと自体、剛田猛男というキャラクターに対する周囲の登場人物の感情に近い気もしてきます。もう役とか超えて、この時点で鈴木亮平は剛田猛男的シンパシー(なんだそれ)を得ている。

 作り手としては、このいかにもマンガ的なキャラクターをリアルに寄せようという気はあまりなかったんじゃないでしょうか。モミアゲとか眉毛とか、むしろチープにすら思えるように作っている気がしました。そして鈴木亮平の演技もまた過剰というか、いい意味でマンガ的なんです。カメラに向かっていちいち変顔をする演技とか、普通だったらただイラつくだけなんですが、この映画の世界観ではハマっている。

 映画館では結構な数のお客さんが笑っていて、僕も爆笑とまではいかずとも何度かくすっと笑ってしまいました。会話や変顔自体が面白いというよりは、「しょうがねえなあ…くすっ」て感じです。これって、猛男の言動とか行動にスナがくすっと笑ってしまう感じとつながってくるんです。いやだからといって僕がスナみたいなイケメンであるとかそういうことではなくて。いろいろと突っ込みたいんだけど、それも野暮か、しょうがないなこいつはって思えてくるような映画になってる。この時点で、この『俺物語!!』という作品の映像化という意味では及第点に達している気がします。

 まあ欠点がないともいえない作品ではあります。猛男(っていうか鈴木亮平)の顔芸にはだんだん飽きてくるし、周囲のキャストの演技力不足も結構目立って見えるシーンが多い。特に永野芽郁と坂口健太郎についてはまだまだ駆け出しだからしょうがないとは思うんですけど、見ていてちょっとハラハラする部分もあって。永野芽郁はクライマックスのシーンが結構良かったので「お、取り返したな」と思ったんですけど、坂口健太郎は笑うシーンがちょっとね…なんかいかにも演技慣れしてない人の笑う演技って感じでした。難しいんだろうけど。ただ坂口健太郎は最後のアレのときは良かったので、実はガチイケメンみたいな役よりもちょっと三枚目ぐらいの方が合ってるんじゃないかと思ったり。

 ともかく、先にも書きましたが場内では結構笑い声が起こっていたし、コメディという意味でならギャラクシーなんちゃらよりもよっぽどウケてました。ギャラクシーなんとかはマジでほとんど誰も笑ってなかったですからね。

 最後に。僕が『俺物語!!』を観た後スクリーンを出て歩いてたら、隣りのスクリーンで上映してたギャラクシーうんこ鑑賞後のカップルがこんな会話をしていました。

ユウコ(仮名)「…てか全然おもしろくなかった」
タクヤ(仮名)「…どこで笑えばいいのかわからなかった。てかその前にやってた『貝社員』の方がよっぽどおもしろかったよな

 

「ギャラクシー街道」より面白いとタクヤ(仮名)に言わしめた貝社員↓

僕は↓「ハイ貝」が好きです。