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ぼくは性格が悪い

バカのくせに映画の感想とか書くブログ

『ギャラクシー街道』を観た。今年ワースト1はほぼ確定。

監督・脚本:三谷幸喜
出演:綾瀬はるかとかそのへん

あらすじ:遠藤憲一が出産する。以上。

 とりあえず言っておきましょう。
 
 僕はそんなにたくさん映画を観てるわけじゃないですけど、この『ギャラクシー街道』はここ数年のうちに観た映画の中でも断トツのワースト・ワンです。
 
 そもそも観る気はなかったんです。三谷幸喜さんの映画って『ラヂオの時間』も『有頂天ホテル』も『ザ・マジックアワー』も全然面白くなかったんで。でも、女友達に「チケットが2枚あるからつきあえ」と半ば無理やり誘われまして。まあタダならいいかと思い、観てみたわけですよ。『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』は「タダならアリ」だと思いましたしね。
 
 結果、どうなったか。
 
 この映画を観ると、進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』が超傑作に思えます。
 
 なんていえばいいんでしょうか、とにかく単純に、「どこで笑えばいいのかわからない」のがこの映画の一番の欠点でしょう。スペースロマンティックコメディとかいってますけど、スペースの部分もロマンティックの部分もコメディの部分も全然うまくいってません。三谷監督はコメディの人だからスペースとロマンティックがうまくいってなくてもまあいいとは思うんですけど、笑えませんからね。スペースもロマンティックもコメディもダメならもうそれは「無」ってことでしょうか。

 この人の笑いの感覚ってどこかで時代に追いつけなくなったんじゃないかと思います。本人は古き良き笑いを提供したいのかもしれないけど、単なる時代錯誤にしか見えません。今の客がこんな出オチの連発みたいなので大爆笑すると思ってるんでしょうか。正直にいってこの映画よりも、『SMAP×SMAP』の「ビストロスマップ」で「おいしい!」が出たときの香取慎吾の寸劇のほうがよっぽど笑えます。

 ラストで西川貴教演じるカエルみたいな宇宙人が歌うところは、かなり不可解な編集になっていました。せっかく西川貴教が本業を活かして歌いあげているのに、なぜか宇宙からの俯瞰ショットに一度切り替わるんです。舞台であるハンバーガーショップの中の西川貴教の歌声はくぐもったものになります。ここまでするんだから、この俯瞰ショットで何か起きると思ってしまうのですが、何も起きません。もう一度中に戻ります。なんのための俯瞰ショットだったのか…。

 あと、「面白くなかった」と言ってる人たちの中でも、唯一遠藤憲一さんの出産シーンはウケてたらしいのですが、これほんとに面白いですか? 僕が思い出したのは、『PARTY7』の浅野忠信のシーンです。「こんなことをしそうにない人が実際にこんなことをしたらみんな笑ってくれるはず」という安易な発想です。ほんと、役者が気の毒でしかない。

 三谷幸喜ビリー・ワイルダーが好きだそうですが、ワイルダーの『お熱いのがお好き』は今観ても笑えるコメディです。『ギャラクシー街道』はリアルタイムで観ても笑えませんし50年後に観ても笑えないでしょう。いっそ『デモリションマン』みたいに凍らせておいてほしいです。

 そうはいってもタダ券で観たんだからいいだろう、という人もいるでしょう。でもケチなことをいえば、時間がもったいなかった。移動時間なども含めて3時間ぐらい使ってるわけですよ。一緒に行った女友達はわりと三谷幸喜ファンだったのですが、やはり今作はつまらなかったらしく、「人生という限りある時間の貴重な一部をドブに捨てた」と不機嫌になっていました。不機嫌になりたいのはこっちだよ!

 ネットで評判見ると「下ネタが嫌」とか言ってる人がいるらしいですね。いや下ネタでも面白ければいいんですよ。つまんないのが一番の罪なんです!