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ぼくは性格が悪い

バカのくせに映画の感想とか書くブログ

第90回「『ザ・ゲスト』を観た」

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The Guest/アメリカ/100分

監督:アダム・ウィンガード
脚本:サイモン・バレット
撮影:ロビー・バウムガートナー
編集:アダム・ウィンガード
音楽:スティーヴ・ムーア
出演:ダン・スティーヴンス、マイカ・モンロー ほか

イラク戦争で息子ケイレブを亡くしたピーターソン一家。ハロウィン間近のある日、突然チャイムが鳴る。男はデイヴィッド(ダン・スティーヴンス)と名乗り、ケイレブの戦友で彼の最後の言葉を伝えにきたと話す。思わぬ訪問だったがピーターソン一家は、デイヴィッドを息子のように快く家に招き入れた。彼は失意の母親をなぐさめ、父親の仕事を手助けし、同級生からのいじめを受けている弟ルーク(ブレンダン・マイヤー)には身を守る術を教える。謙虚で律儀、礼儀正しく容姿端麗なデイヴィッドは瞬く間に大切な“ゲスト=客人”として一家に溶け込んでいった。しかし、時に過激なデイヴィッドの解決方法に娘のアナ(マイカ・モンロー)が疑問を持ち始める。さらにデイヴィッドが現れてからというもの、周囲で不可解な事件が多発している。彼の素性を調べ始めたアナはとある“組織”にたどりつくも、時すでに遅く、完全武装した特殊部隊が出動。激しい銃撃戦が繰り広げられ、街は一気に戦場と化す。彼は何者で、本当の目的は何なのか―。(オフィシャルサイトより)

 『ドライヴ』っぽいな〜…というのが正直な感想です。『ドライヴ』っていうか、80年代っぽいっていうか。流れる音楽がエレポップ風なのもそうだし、原色を使った美術がフィーチャーされているところも同じ。ただ、残酷さというか「痛そう」度ではこちらは割りとマイルドです。あとラストに出てくるセットは「燃えよドラゴン」ぽかったです。

 謎めいた主人公デイヴィッドを演じるダン・スティーヴンスもどこかライアン・ゴズリングを連想させます。とはいえこの人は単なる誰かのモノマネで終わるようなタマじゃなさそうなので、今後どんどん売れていくんじゃないかと思いますね。

 デイヴィッドを怪しむアナを演じたマイカ・モンローの微妙なブスさ加減も良かったです。厚化粧のせいか年齢不詳だし、なんとなく身体もだらしない。どっちかというとヒロインというよりは開始5分でぶっ殺されるモブキャラっぽいんですが。

 個人的には、一家の親父役でリーランド・オーサーが出てたのがちょっとツボでした。『セッション』のポール・ライザーもそうですが、こういう「多分一生脇役」な人に割りと弱いんですよ。ちなみにリーランド・オーサーは『プライベート・ライアン』で「まったく、フーバーだよね」って言ってたり、『エイリアン4』で寄生されちゃったりしてた人です。

 はっきりいって退屈はしない映画だと思います。ダン・スティーヴンスもかっこいいし、ヒロインもブスだし、過度に残酷でもない。ヒロインがブスだと落ち着かない気持ちになって、眠くならないんですよ。嘘ですけどね。デイヴィッドの正体が割りと安易なオチ(それも含めて80年代ぽいかも)だったのはともかく、最後のアレなんていかにもチープなホラー映画のオマージュっぽくて、40手前のおっさんはニヤリとしちゃいました。でも今の若い人が観たら「あぁ、こういうのどっかで観たことある。なついぜ」とは思わないだろうから、単純に新鮮に感じるんでしょうかね。

 ニコラス・ウィンディング・レフンが割りとアート寄りなのに対して、この映画の監督のアダム・ウィンガードは最初から「ドライブイン・シアターで観るような映画を量産してやるぜ!」という意気込みで作っている気がします。本人に訊いたら「いや全然パルム・ドールとか取る気だけど」って言われたりしてね。