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ぼくは性格が悪い

バカのくせに映画の感想とか書くブログ

第84回「『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』を観た」

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Birdman or the Unexpected Virtue of Ignorance/120分/アメリカ

かつて主演した大人気スーパーヒーロー映画「バードマン」のイメージが払拭できずに、その後は鳴かず飛ばずの俳優人生を送るリーガン。私生活でも離婚に娘サムの薬物中毒と、すっかりどん底に。そこで再起を期してレイモンド・カーヴァーの『愛について語るときに我々の語ること』を原作とする舞台を自ら脚色・ 演出・主演で製作し、ブロードウェイに打って出ることに。ところが、大ケガをした共演者の代役に起用した実力派俳優マイクの横暴に振り回され、アシスタントに付けた娘サムとの溝も深まるばかり。本番を目前にいよいよ追い詰められていくリーガンだったが…。(allcinemaより)

 TOHOシネマズ川崎にて鑑賞。

 本年度のアカデミー作品賞です。受賞予想も当たっちゃいました。

 で、まあそれなりに期待して観に行ったんですけど、感想は「普通」です。

 この映画の一番の見所はやはりエマニュエル・ルベツキの撮影なんですよね。全編ワンカットに見えるけど、実際にはどこで切ってCGでつなげてるんだろうとか、段取り大変そうだなこれ、とか考えつつ観るんですけど、皮肉なことに手法ばっかり気になっちゃって肝心の話に頭がいかないという事態に陥ってしまいました。

 同じくルベツキが撮影を務めた『ゼロ・グラビティ』は、手法がすごい分お話を非常に単純にまとめてました。だから物語に没入しつつ「宇宙やべえ」 「てか撮影もやべえ」って思えるんですけど、『バードマン』は「撮影やべえ」「で、どういう話なんだっけ?」と感じてしまうのです。

  「それはお前がバカだからだろ」と言われればまあそうかなあとも思うんですけど、お話の筋をあえてわかりにくくしている風なのが逆に鼻についたんですよね。どこまでが現実で、どこからが現実じゃないのかな? みたいなのって特に新しい表現ではないし、あざとく感じることもあるんです。

 ただ、笑えるところは笑えたしそんなに退屈はしなかったです。ナオミ・ワッツエドワード・ノートンが笑わせてくれました。この映画でのナオミって彼女の出世作の『マルホランド・ドライブ』を思わせるところがあるんですよね。あれは監督が確信犯的にやってるんじゃないでしょうか。

 でも全体的にはやっぱりブラックコメディだし、下ネタもぽつぽつあります。はっきりいってつきあいたてのカップルが観に行くようなタイプの映画ではありません。

 ちなみに劇中劇の原作者として登場するレイモンド・カーヴァーの小説は面白いのでオススメです。特に『ビギナーズ』という本が、粒ぞろいの短編で構成されていて読みやすいです。

 

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ビギナーズ (村上春樹翻訳ライブラリー)

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