ぼくは性格が悪い

バカのくせに映画の感想とか書くブログ

第79回「『幕が上がる』を観た」

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日本/119分

監督:本広克行
原作:平田オリザ
脚本:喜安浩平
撮影:佐光朗
音楽:菅野祐悟
出演:百田夏菜子玉井詩織高城れに有安杏果佐々木彩夏黒木華 ほか

今年もあっさりと地区予選で敗退した富士ヶ丘高校の演劇部。先輩たちが引退し、2年生の高橋さおり(百田夏菜子)が新部長となったものの、みんなをどう引っ張っていけばいいのか分からず苦悩の日々が続く。そんな中、新年度に入り、かつて“学生演劇の女王”と呼ばれた新任の吉岡先生(黒木華)が演劇部を受け持つことに。すると彼女は、“全国大会出場”という高い目標をさおりたちに示す。それは、弱小演劇部の部員たちにとって、決して生半可な気持ちで挑めるものではなかったが…。(allcinemaより)

TOHOシネマズ 川崎にて鑑賞。

 この映画を観たのは2週間前なんです。『イミテーション・ゲーム』と同じ日に鑑賞してたんですが、作品自体があまり印象に残らなかったのと、クソ忙しくてブログなんざ書いてる暇がなかったのとでここまで遅れてしまいました。よって、あまり内容を覚えてません。最悪な映画だった!というわけではないのだけど、同時に最高!とも思わなかったのです。

 まずももクロについて。僕は彼女らについて「前は6人だったけど1人抜けた。なんかサブカル界隈で人気があるらしい。俺は緑の子が好き」ぐらいの認識しかありませんでした。ももクロが出てる映画といえば真利子哲也監督の『NINIFUNI』を以前観たことがあって、映画自体も結構好きだったし「行くぜっ!怪盗少女」を気に入ったりもしたんですけど、そんなに彼女らに入れ込むこともなく。

 で、監督の本広克行ですが、彼についても「なんかタマフルでしょっちゅうディスられてる『踊る大捜査線』の人」ってイメージしかありませんでした。この人の映画を映画館で観ることなんてないだろうなと思っていたぐらい。

 個人的には、平田オリザ原作・喜安浩平脚本ということの方が気になってました。平田オリザについては彼の主催する劇団である青年団の深田晃司監督作『ほとりの朔子』がお気に入りだったし、喜安浩平は言わずもがな、『桐島、部活やめるってよ』の脚本を担当した人です。

 そんなにひどいことにはなってないだろう、と思ってました。で、実際そんなにひどいことにはなってません。でも巷で聞くような「泣いた!」とか「ももクロを好きになった!」とかそういう絶賛にはピンとこないというのが正直なところです。

 まず映画が始まってすぐに思うのは、カメラがとにかく無駄に動くなあということです。平行移動してみたりぐるっと回ってみたり、落ち着きがないし動かす意図もあまり読めないので、ちょっと困惑しました。

 それから色々なところで既に指摘されますが、モノローグが多すぎです。わりと重要な、普通それは画と台詞で表現するだろってことをいちいち言葉で説明するのです。全くモノローグを使うなとまでは言いませんけど、やっぱりもう少し映像で語ってほしかった。

 以上2点を除けば、まあそれなりの映画だったとは思います。いいなと思ったのは、夜の駅のホームで、百田夏菜子演じるさおりと有安杏果演じる中西さんが話すシーンです。このシーンって、ホームという一段高い場所で展開するので、なんだか演劇っぽいんですよね。カメラのフレーミングもそこを意識していたと思います。

 逆に言えば、そこ以外あんまり覚えてないんですけど。

 この映画にのめり込めない最大の理由は、僕の性格上の問題にあるのかもしれません。あまりにも熱すぎるし、あまりにも真っ当。

 思い出したのは、高校の時の文化祭で「アニー」を演った他のクラスのことです。高校の文化祭の演劇にしては確かによくできていたかもしれませんが、問題は「アニーがあんま可愛くねえ」ことと、「アニーの中の人がすげえ嬉しそうでちょっとイラッとする」ことでした。でも指導してた担任の教師もすごく熱い調子で生徒たちをサポートしてて、なんかもう、「どやぁ」って40人+1人に言われてる気がして。「アニー、ブスだったよな」とか言おうものなら市中引き回しにされそうな同調圧力を感じてしまいました。もちろん『幕が上がる』にはブスは出ていませんが。

 何度も言うけど、ほんとにダメな映画とかではないんです。大きな破綻はありません。最後の方の大して面白くもないカメオ出演とかにはイラッときましたけど、大人の事情かもしれないし。でも今回僕がこの作品から学んだのは、今回1年後輩の役を演じてた佐々木彩夏という人もももクロのメンバーだったということだけです。ファンの人本当にすみません。僕は彼女をももクロとは全然関係ない女優だと思ってました。

 というわけで、ももクロをよく知っていて熱い青春が大好きな人にはおすすめできる映画です。多分。でもももクロのファンって絶対暗い青春送ってそう(偏見)なんですけど、それでもこの映画気に入るかなあ。