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ぼくは性格が悪い

バカのくせに映画の感想とか書くブログ

第75回「『第87回アカデミー賞を適当に予想する』こたえあわせ編」

 本当は公開初日に観てきた『アメリカン・スナイパー』の感想を先に書いておきたかったのですが、原作をまだ読みきっていないということもあって後回しに。今回は、以前適当に予想したアカデミー賞について書きます。


 ↑の記事を見てもらえばわかりますが、全部門は予想しておりません。

 

作品賞
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』

予想結果:あたり
 自分で『バードマン』を予想しておきながら、“まあそうはいっても『6才』がとるだろうな”と思ってました。なのでちょっと意外。巷の予想でも『6才』がかなり優位っぽかったですからねー。

監督賞
アレハンドロ・G・イニャリトゥ 『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
予想結果:はずれ
 作品賞を『バードマン』にしたので監督賞は『6才』を予想したのですが、結果はこちらも『バードマン』が持っていったという。

主演男優賞
エディ・レッドメイン 『博士と彼女のセオリー』
予想結果:あたり
 まあこれは手堅かったです。映画そのものを観てもいないくせに「手堅かった」というのもなんですが。

主演女優賞
ジュリアン・ムーア 『アリスのままで』
予想結果:あたり
 これも手堅かったです。映画そのものを(以下略

助演男優賞
J・K・シモンズ 『セッション』
予想結果:あたり
 『フォックスキャッチャー』を観た後だとマーク・ラファロチャニング・テイタムにもあげたい…と思ったのですが、やはりJ・K・シモンズでした。この人、これを機に主演することもこれから増えるのでしょうか。それとも永遠の名脇役なのか…ただ、『セッション』についてはほとんど主役ですよね存在感が。ちなみに、これから上映されるアカデミー賞ノミネート作品の中では一番楽しみにしている作品です。

助演女優賞
パトリシア・アークエット 『6才のボクが、大人になるまで。』
予想結果:あたり
 俳優関連の賞の中では一番予想がしにくかった部門です。ただ、『6才』での彼女の「こんなに早く大きくなるなんて…」にはやっぱりハッとしたし、僕も「あんた(アークエット)の身体もこんなに大きくなるなんて…」とグッときました。

撮影賞
エマニュエル・ルベツキ 『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
予想結果:あたり
 昨年の『ゼロ・グラビティ』に続き連続受賞! ロジャー・ディーキンズまたしても受賞ならず。『バードマン』ってストーリーや演技もさることながら、やっぱり撮影が一番強烈に作品のカラーを作っている気がするんですね(これもまだ観てないから「気がする」という表現にとどまる)。しかしルベツキって、生きてる間にあと何回受賞するんでしょうか。世界的に観て今一番ノッてる撮影監督なのは間違いないです。

脚本賞
アレハンドロ・G・イニャリトゥ、ニコラス・ヒアコボーネ、アレクサンダー・ディネラリス・Jr、アルマンド・ボー 『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
予想結果:はずれ
 僕は『グランド・ブダペスト・ホテル』を予想してましたがはずれ。まあ確かに『バードマン』は設定を読むと脚本もすごく良くできてそうなんですよね。4人がかりで書いてるし。勿論人数が多けりゃいいってもんでもないんですけど。どういう風に書いたのか気になりますね。全員ずっと膝を突き合わせて執筆したのか、黒澤組の小国英雄みたいにまとめ役がいたのか。

脚色賞
グレアム・ムーア 『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』
予想結果:はずれ
 これは難しかったというか、一番適当に予想した部門です。ていうか予想の段階ではどの映画も観てないし。

外国語映画賞
『イーダ』
予想結果:あたり
 これも割りと手堅かったですかね。もしかすると『Leviathan』かなーとは思ったのですが。『イーダ』は昨年日本でひっそりと公開されてましたけど、受賞をきっかけに再上映されそうです。観に行こうかな。あと、監督の受賞後のスピーチが素敵でした。

長編ドキュメンタリー賞
『Citizenfour』
予想結果:
 すいません。これ、僕予想を忘れてました。「出来はともかく受賞は厳しいんじゃないかなー」と思っていた『Citizenfour』に栄冠が。ロジャー・イーバートのドキュメンタリー『Life Itself』がノミネートもしなかったのは少し意外でしたが、もしかしたらアカデミー会員にあまり好かれてなかったのかな。

長編アニメ映画賞
『ベイマックス』
予想結果:はずれ
 前作を観てもいないくせに『How To Train Your Dragon 2』を予想していた僕ですが、結果的に『ベイマックス』に。『LEGO(R) ムービー』がノミネートしなかったことが衝撃でしたが、実は僕『ベイマックス』も『LEGO』もそこまで…って感じだったんですよね。予想はしていませんが、短編アニメ映画賞で『ベイマックス』と同時上映の『愛犬とごちそう』が受賞していたのには全く異論ありませんでしたが。犬飼ったことのある人ならあれは泣いてしまう。

作曲賞
アレクサンドル・デスプラグランド・ブダペスト・ホテル
予想結果:あたり
 これはもう妥当なとこでしょう。既に巨匠の風格漂うデスプラがとってなかったこと自体が意外で。でもどんな音楽だっけ?と問われたらあんまり覚えてないんですが…。

 

全体的な感想
 やっぱり『6才』が助演女優賞1部門のみに終わったことが一番意外で、印象に残りました。これはかなり意外でした。もう少し『バードマン』と賞を分け合うことになると思っていたのですが。
 イーストウッド最大のヒット作『アメリカン・スナイパー』がここにきて作品賞をかっさらうのではという予想も一部であったようですが、結果は音響編集賞のみに。僕は好きな映画ですが、やっぱり賞はそれほど取れないだろうなと思ってました。
 『フォックスキャッチャー』が無冠だったのは寂しかったです。もしアンサンブル演技賞みたいなものがあったら恐らくスティーヴ・カレルチャニング・テイタムマーク・ラファロが受賞してたと思うんですけどね。
 授賞式自体は見ていなくて、ツイッターでちらちらと情報を得る程度だったのですが、やっぱり一番気になったのは作品賞のプレゼンターとして壇上に上がったショーン・ペンのコレですね。


"Who gave this son of a bitch his green card?"(誰がこのクソッタレにグリーン・カード〈アメリカ永住権。『バードマン』のイニャリトゥ監督はメキシコ人〉を与えたんだ?)という言葉に続いて発表していますが、このジョークはかなり問題視されたようで。上のリンクでも「レイシスト・ジョーク」とありますし、ハフィントン・ポストでも「ショーン・ペンの“グリーン・カード”のコメントは授賞式全体を台無しにしたかもしれない」と取り上げられています。

 当の『バードマン』関係者は特に怒るでもなく壇上に上がり、イニャリトゥも機転の利いたジョークをまじえてスピーチしたようですが、ツイッターなんかを見ると怒ってる人はかなり多いようです。

 同じく外国人(イギリス人)のエディ・レッドメインについてのグリーン・カードのジョークはまだー? みたいな皮肉めいたツイートもあります。ヒスパニック系への差別なのではないかということでしょう。一部では「騒ぎすぎじゃね?」という意見も見られますが。

 でもここ日本では今のところショーン・ペンの発言はそれほど取り上げられていないようで、『かぐや姫の物語』が受賞を逃したこととか、司会のニール・パトリック・ハリスがパン一になってたことがYahooのトップに踊ってるだけです。まあレイシストが大手を振って歩ける国だから特に気にすることもないのでしょうね。

 

 最後に、今後上映される受賞作品の公開日を。

『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』4/10(金)〜
『博士と彼女のセオリー』3/13(金)〜
『アリスのままで』6/27(土)〜
『セッション』4/17(金)〜
『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』3/13(金)〜