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ぼくは性格が悪い

バカのくせに映画の感想とか書くブログ

第55回「『愛の渦』を観た」

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監督・原作・脚本:三浦大輔
出演:池松壮亮門脇麦新井浩文窪塚洋介田中哲司 ほか

閑静な住宅街にある豪華マンションの一室。そこは、男2万円、女千円、カップル5千円で参加できる秘密クラブ主催の乱交パーティ会場。集まってきたのは暗い顔のニートや真面目そうなサラリーマン、地味なメガネの女子大生など、ごく普通のセックスがしたくてたまらない男女8人。全員バスタオル1枚の姿で、いかにも気まずい空気が漂う。それでも所詮彼らの目的は一つだけ。ぎこちない会話を重ねながら徐々に相手を見つけていく一同だったが…。(allcinemaより)

 iTunes Storeのレンタルにて鑑賞。

 監督の三浦大輔、同姓同名ですがハマの番長とは別の人です。この人は劇団「ポツドール」の主催者で、舞台でも映画でも色々と話題を呼んでいる才人ですね。映画監督デビュー作の『ボーイズ・オン・ザ・ラン』も面白かったです。

 今回の『愛の渦』、内容が内容なだけに気になってたんですが公開時期に体調を崩していたので観に行けませんでした。最寄りのTSUTAYAでは1本しか置いてないもんだからずっと借りられてるし。この手のスケベそうな映画って、割りとマイナーな作品でも借りられてることが多いんですよ。『スリーピング ビューティー/禁断の悦び』だって新作の段階で借りられてたし。

 ただ、このブログを読んでくれている奇特な貴重な読者様「くつした」さんのブログでは「凄く面白かったけど、全然エロくはない」と書かれているんです。
愛の渦 | 観ているうちが花なのよやめたらそれまでよ

 そっかーエロくないのか、まあ映画として面白ければいいやと思ってiPhone 6 Plusにて鑑賞した結果。

 筆者のエロ判定基準が「喘ぎ声が聞ければそれはエロい」と、童貞中学生並みに低いせいでしょうか。個人的にはそこそこエロく感じました。あと三津谷葉子のバスタオルで隠された豊満な胸がちらちら見えるだけでもエロくて、自分の「まだ中学生」的青さを思い知った次第です。

 あとくつしたさんがエロく感じなくて筆者がエロく感じたのは、男女の性への観点が違うせいかもしれませんね。おそらくこの映画でのエロさは女性からするとあからさますぎるのかと。

 でも中村映里子が「スケベなことばっかり考えてるんです」って言うシーンとかやっぱエロかったなあ。ああいう「女性が性について初めてぶっちゃける瞬間」ってたまらんものがあるんですよ。まあ最初だけなんですけどね。慣れちゃうと「はいはい次の方」って感じになるんですけど。

 喘ぎ声の演技がちょっと単調だった気がしてそこは気になりました。特に門脇麦はかなり特訓したそうですが、やっぱなんか違う…。だから、新井浩文演じる男が「君凄いね!」とか言ってもちょっと白々しい感じがあって。「いやリアルだったよ。お前童貞だろ?」と突っ込まれそうですけど。

 ま、そのへんは置いといて。
 みんな緊張して黙っているところで、滝藤賢一演じるサラリーマンがネットのオフ会みたいなノリで会話を始めるところとか、途中で明らかになる駒木根隆介のキャラの小さな秘密とか、笑いどころは結構あります。新井浩文窪塚洋介が出ているせいか(偏見)ちょっと不穏な空気が漂っている中、この二人のキャラは和ませてくれました。

 不穏な空気といえば、新井・窪塚が醸し出す暴力の匂いよりもっと嫌な空気があって、それは三津谷葉子中村映里子のキャラが最初は表面的に仲良くしているんだけど、途中で険悪な雰囲気になるところです。

 それも、ただ「大してかわいくねーしこいつ」みたいなのはまだしも、三津谷葉子のディスられ方(伏せておきます)が恐ろしく残酷で。「こんな美人がいて2万ぽっちだったら俺払っちゃうなー」とか思ってたんだけど、アレは躊躇するかもしれません。新井浩文滝藤賢一の会話に「残酷だなあ」と思いつつも、俺だってアレはごめんだなあと共感もしてしまうから、余計に残酷な感じがするんですよ。

 で、皆さんお待ちかね「絡み演技なら俺に任せろ」池松壮亮ですが、ニートという役を演じるには身体かっこよすぎですね。もうちょっとぷよってたらリアルなんですけど。でもこの人が女性に人気がある(特に彼より年上の女性はぐっとくるんじゃないでしょうか)のはなんとなくわかります。

 『紙の月』でも思いましたけど、目と声に魅力があります。守ってあげたくなるよな少年ぽさと、大人の男の境界線上にいるような。こいつの良さがわからない!と声を荒げ泣きわめく男性は少なからずいるようですが、本当にモテるのはこういうタイプなんじゃないかなと思います。バンドでいうとベーシスト。そんなに表に出ないんだけど実は一番美味しい思いしてたりする。

 そうだ、女性陣にはこれを言っておかないと。序盤で池脇くんのプリケツが拝めますよ! しかもリアルな感じで股ぐら洗ってますよ! ここ、試験出るから。

 でも確かカット割ってたから、あれもしかしたら池脇くんのケツじゃないかもなあ。

 そして物語は進み、朝がやってきてみんな「解散」していくわけですが、ここの気怠い感じがまた良かったですね。乱交タイムスタート時の「緊張」から「解放」→「弛緩」っていう流れ。陽の光を浴びた参加者たちの表情に現れる「俺ら何やってんだろ」的な徒労感と、数時間前まで他人に見られながらやりまくってた女が取り戻す羞恥心。

 池松壮亮門脇麦の顛末も良かったです。この二人、なんだかんだで通じ合ってたような気がします。でも、それにどう対応するか、その感情をどう扱うかというのはまた別問題だったのかもしれません。俺、池松くん(の役)みたいなとこあるから切なかったな…。

 ひとつ気になったのが、最初ぎこちなかった駒木根隆介と赤澤セリの、終盤でのAVみたいな絡みですね。あれ、なんか誤解生みそうで。あんな風に激しくやればええんや!女楽勝や!みたいな風に勘違いしちゃう童貞がいそうです。お前が偉そうに言うなってつっこみたい人がいるのはわかりますけど。

 とはいえ2時間があっという間に過ぎていくこの映画、筆者は面白く観ました。舞台版の方が面白いよ!ていう人も結構いるみたいなので、ちょっと観てみたかったですねえ。


滝藤賢一が吉田大八監督に見えるのは俺だけか…。

 

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