第22回「今週レンタル開始する映画 2014/11/10〜11/16」
レンタルを開始する映画のうち気になるもの、映画館で観たもの等をピックアップしていきます。
今週は全て11/12レンタル開始のものです。
『オール・ユー・ニード・イズ・キル』
原題 Edge of Tomorrow
監督:ダグ・ライマン
原作:桜坂洋
脚本:クリストファー・マッカリー、ジェズ・バターワース、ジョン=ヘンリー・バターワース
出演:トム・クルーズ、エミリー・ブラント、ビル・パクストン
※Blu-rayもレンタル取扱
近未来の地球。侵略者の激しい攻撃に、人類の軍事力ではもはや太刀打ちできなくなっていた。対侵略者の任務に就いたウィリアム・ケイジ少佐(トム・クルーズ)は、戦闘によって亡くなる。しかし、タイムループの世界にとらわれ、戦闘と死を繰り返す。そんな中、特殊部隊の軍人リタ・ヴラタスキ(エミリー・ブラント)と出会ったケイジは、彼女と一緒に何度も戦闘と死を繰り返しながら戦闘技術を向上させ……。
原作は桜坂洋のライトノベルだそうですが、筆者は未読。小畑健によるコミカライズもありましたが、それもちょっと立ち読みした程度。映画は劇場で3Dにて観ました。
監督は『ボーン・アイデンティティー』のダグ・ライマン。いつの間にか『ボーン』シリーズはポール・グリーングラスのものってイメージがついちゃいましたが、第一作はこのダグ・ライマンなんですね。ちなみにちょっと前まで「ダグ・リーマン」という、新橋あたりでインタビュー受けてるおっさんみたいな表記でしたが修正((C)カミーユ・ビダン)されたようです。
筆者はトム・クルーズが苦手で割りと出演作を避けてきたのですが、最近はなんだか慣れてきました。今でも彼の最高の演技は『トロピック・サンダー』だと信じて疑わないのですが、本作でも冒頭はかなり情けない主人公を演じています。
特に、戦闘用スーツを無理矢理着させられて移動している時に勝手に隊列を離れるシーンはかなり笑えました。スーツに不慣れなので、ひょこひょこと歩く様が無様なんですね。その他にも○の○○○になったり、とにかくこの映画のトム・クルーズは悲惨な目にあいまくります。
映画そのものは、日本ではおなじみの「ループもの」です。死ぬ度に強くなるっていう設定なんかもそうですね。原作が日本産だし。
戦闘シーンはちょっと『スターシップ・トゥルーパーズ』を思わせるものがありますが、リーマンはポール・ヴァーホーヴェンのような変態ではないのでグロ描写は抑えめです。レイティングも意識したのかもしれません。どっちかというと小畑健のコミック版の方がグロかったように思います。
決して面白くなかったわけではないのですが、ループものという設定についてはさほど新味を感じないし、3Dの印象もあまり記憶にないので、まあ劇場で観るほどでもないかなと。新作料金で借りるぐらいなら損はないと思います。
宇宙人侵略ものとはいえブラック・ユーモア要素が強いので、それほど絶望感とか悲壮感はありません。そういう作品を求めている人にとってはちょっと軽すぎる作品かもしれません。
『グランド・ブダペスト・ホテル』
原題 The Grand Budapest Hotel
監督・脚本:ウェス・アンダーソン
出演:レイフ・ファインズ、F・マーレイ・エイブラハム、エドワード・ノートン
※Blu-rayもレンタル取扱
1932年、品格が漂うグランド・ブダペスト・ホテルを仕切る名コンシェルジュのグスタヴ・H(レイフ・ファインズ)は、究極のおもてなしを信条に大勢の顧客たちをもてなしていた。しかし、常連客のマダムD(ティルダ・スウィントン)が殺されたことでばく大な遺産争いに巻き込まれてしまう。グスタヴは信頼するベルボーイのゼロ(トニー・レヴォロリ)と一緒にホテルの威信を維持すべく、ヨーロッパ中を駆け巡り……。
この作品はまだ観てません。ウェス・アンダーソンって正直苦手です。随所から滲み出るシャレオツ感、頭良さそう感…。作品のクオリティが高いのはわかるのですが…。
これまでに観たのは『ロイヤル・テネンバウムズ』と『ムーンライズ・キングダム』ですが、前者はひどく退屈でした。「ヘイ・ジュード」に乗って登場人物の紹介がされるシーンとか、なんか「いいだろ? このセンス最高だろ?」と耳元で囁かれてるようで苦痛でした。この世の中には「センスいいだろ拷問」という拷問ジャンルがあることを初めて知りました。
『ムーンライズ・キングダム』はそこまでくどい感じがせず楽しめたのですが。今思うと、『ロイヤル・テネンバウムズ』はグウィネス・パルトロウの演技にムカついていただけのような気もします。
それでも『グランド・ブダペスト・ホテル』は観ようと思っていて、それはなぜかというと、「俺もセンスいいって思われてえ」という願望が少なからずあるからです。
あと、ウェス・アンダーソンがロマン・コッポラ(フランシス・フォード・コッポラの息子)と一緒に撮ったプラダのCMはとても好きなんです。これもやっぱり非常におしゃれなんですが、このぐらいの尺なら耐えられます。プラダで服を買うことなんて恐らく一生ないと思いますが、面白いCMです。
ところで、くれぐれも「ロマン・コッポラ」と発音する時に「マン」のあたりにアクセントを置かないようにしてください。「ロマンコ・ッポラ」ではありません。「ロマン・コッポラ」です。
↑ちなみにレア・セドゥは『グランド・ブダペスト・ホテル』にも出てます。
『超高速!参勤交代』
監督:本木克英
脚本:土橋章宏
出演:佐々木蔵之介、深田恭子、伊原剛志、西村雅彦
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8代将軍・徳川吉宗の治世下、東北の小藩・湯長谷藩は幕府から突然、通常でも8日かかり、さらに莫大な費用を要する参勤交代をわずか5日で行うよう命じられる。それは藩にある金山を狙う老中・松平信祝(陣内孝則)の謀略で、弱小貧乏藩には無茶苦茶な話だった。藩主・内藤政醇(佐々木蔵之介)は困惑しつつも、知恵を絞って参勤交代を完遂させようと作戦を練る。
これも未見ですが、「期待しないで観たら面白かった!」という口コミは目にしていました。
脚本は城戸賞を受賞した作品のようです。城戸賞って脚本コンペの中ではもうひとつ存在感が無くて、やたらと審査基準が厳しいし賞をとっても映像作品になりにくいってイメージがあったのですが、これはGOサインが出たんですね。
監督の名前を見て「うっ…」と思ってしまう人(つまり俺なんですが)も多いと思います。気持ちはよくわかります。でも観てみないことには何もわかりませんよ。ええ、俺は多分観ないですけど。
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