ぼくは性格が悪い

バカのくせに映画の感想とか書くブログ

第14回「君はもう青葉市子を聴いたか」

 っていうとまだごく一部にしか知られていないような印象を与えそうだけど、既にCMとかにバンバン楽曲が使われているようだ。

青葉市子の楽曲が意外と多くのCMに使われている件について

 筆者はDVDを観る時ぐらいしか(今は日本シリーズ見てるけど)TVの電源を入れないので、全く知らなかった。

 青葉市子さん(ここだけ「さん」づけする。あとは敬称略)は1990年生まれで、17歳からクラシックギターを始める。細野晴臣さんのラジオ番組に出た時、「軽音部に入ってエレキも弾いてたけどあんまりしっくりこなかった」みたいなことを言っていた。


青葉市子 - TOWER RECORDS ONLINE

 ↑インタビューでは、東京事変とかアジカンとかをコピーしていたという。筆者は東京事変アジカンもよく知らないというか興味がない。前者は椎名林檎のバンドということしか知らないし、アジカンにいたっては「なんか『キチンとしてー』とか歌ってる人らでしょ?」ぐらいの認識だ。

 前出の細野さんのラジオではヴィジュアル系とかもコピーしていたと話していて色々意外なのだが、青葉市子本人はそういった方向性を志向していたのかどうか謎なところだ。まあ軽音部でコピーする音楽だから、多数決に従ったのかもしれないけど。

 彼女がカヴァーしたりTwitterで言及するアーティストはド定番のJ-Popからは外れているし、何より彼女自身の音楽性がそういうものとは一線を画している。

 基本的にはクラシック・ギター1本での弾き語り。リズムも他の楽器も無い。そこにあるのは青葉市子の歌声と爪弾かれるギターの音のみ(坂本龍一細野晴臣らと共演した『ラヂヲ』)は除く。

 でもそのようなシンプルな編成だからこそ、「音というのは くうきの振動なんだなあ  みつを」とでも書いた紙を便所に貼りたくなるような感慨を引き起こす。

 筆者は「ほら私の歌うまいでしょ」と言いたげなヴォーカルが大嫌いでいつも「死ねばいいのに」と思うのだが、青葉市子の歌はやはりそういったものとは全く違っている。

 冷めているようで、厭世的ではない。牧歌的かと思えば緊張感が走る瞬間もある。かといって「私不幸なの今日も手首ザックザク」といった怨念系でもない。近寄りがたいようで包容力がある。とても矛盾した魅力を持つ声なのだ。


青葉市子 - いきのこり.ぼくら - YouTube

 ライヴ動画を見てもギターの演奏は正確だし、ヴォーカルも安定している。大御所と共演する際にも、ちょっと新人とは思えない落ち着きぶりである。誰と一緒にやってもぶれないというか、24歳にして確固たる自分の世界を持っている。

 レコード会社や事務所の戦略みたいなものとは全く無縁(なようだ)。アルバムのジャケットにしてもごくごくシンプル。ちょっと売れるとごちゃごちゃと余計な口出しをする人も出てきそうなものだが、今のところ青葉市子は全くぶれずにいるように見える。

 ツアーでは、基本的に小さな会場を回ってライヴをしている。どちらかというとライヴハウスよりもカフェのような場所を好んで演奏しているようだ。その場の空気や心の震えを、あまり分散させずに共有したいという気持ちからなのだろうか。わかりません。

 まあこんな駄文を読むより彼女の音楽を聴くのが一番手っ取り早い。


青葉市子 - いきのこりぼくら - YouTube


青葉市子「ひかりのふるさと」 - YouTube


2014.04.26 青葉市子 不和リン - YouTube
↑この曲は『ラヂオ』のヴァージョンが好き。坂本龍一のピアノが絶妙。


青葉市子 コーネリアス/「外は戦場だよ」 studio live ver. - YouTube

 筆者は既に彼女が出演するイベント2つを押さえている。生で聴く青葉市子の歌声とギターがどんな風に空気を震わせてくれるのか、楽しみだ。

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