読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ぼくは性格が悪い

バカのくせに映画の感想とか書くブログ

第5回「『深夜食堂[第三部]』が始まる」

 びっくりするほど低収入。びっくりするほど片想い。びっくりするほどアクセス少なし。

 だからというわけじゃないが、タイムリーな話題を。『深夜食堂』ドラマ版の第三部が、始まるようです。


ドラマ「深夜食堂」公式サイト

 『深夜食堂』は現在ビッグコミックオリジナルに連載されている漫画が原作のドラマで、深夜0時から朝の7時まで開店するという、実際にあったらほぼ間違いなくすぐつぶれそうな新宿の食堂「めしや」が舞台になっている。

 マスター(小林薫)は何やら過去にワケありなのか顔に傷を持つ中年の男。この「めしや」ではメニューが豚汁定食と酒しかお品書きにない。ただし、他のメニューも材料があれば作ってくれる。そして、大体いつもちょうどよく材料がある。

 「めしや」には常連客も結構ついていて、ヤクザ、チンピラ、ジジイ、オカマ、ハゲ、行き遅れ3人組、元仮面ライダー等がその主なメンバー。この人たちはほぼレギュラー化していて、毎回登場するゲスト出演者と少し絡んだりする。

 基本的に毎回1話完結で、所謂人情ものといっていいはず。原作に沿った話もあれば、ほぼ完全オリジナルのエピソードもあるらしい。ちなみに原作者の安倍夜郎は映画評論家の町山智浩と早稲田での同期生で、同じ漫画研究会に所属していたんだとか。

 ドラマの監督を務めるのは松岡錠司(『バタアシ金魚』『東京タワー』(仮面ライダー版)、山下敦弘(『リアリズムの宿』『リンダ リンダ リンダ』『天然コケッコー』『モラトリアムたま子』)、第三部では熊切和嘉(『鬼畜大宴会』『空の穴』『海炭市叙景』)も加わる。あとはあんまよく知らん人たち。

 脚本は山下監督と大阪芸大時代からコンビを組んできた向井康介(山下監督以外の作品だと『神童』とか『色即ぜねれいしょん』とか、某芸人映画とか、某獣姦映画とか)、発行している映画雑誌を某映画評論家に「廃刊すべき」だとまで言われてしまった人、あとあんまよく知らん人たち。

 オープニングは新宿の街を走る車からの風景。シンガーソングライター鈴木常吉の「思ひ出」というフォーキーな曲が流れる。『深夜食堂』といえば自動的にこの曲が脳内再生され、無性にタコさんウインナーを食いたくなるほどのハマり曲。なお、エンディングは第一部、二部と変わってたけど、なんていうグループのどんな曲だったかもう忘れた。今度の第三部は高橋優の楽曲が使用されているので、ちょっと予算が上がったのかも。

 毎回のエピソードの裏の主役ともいえる料理は、フードスタイリストの飯島奈美が担当。当然のごとくどの料理も美味そうで美味そうで、深夜には閲覧注意。太りたくない人は録画して「もう食べれんもう食べれんもう食べれんもう食べれんもう食べれん」満腹時に見ましょう。

 個人的に印象に残ってるエピソードは第二話の「猫まんま」。両親が離婚することになり父と母の間で葛藤していたと思ったら、いつの間にかコスプレして永山絢斗にものすごい勢いでク○ニされていた田畑智子がゲストで、さすがの安定感。おまけに話自体も根暗な筆者の好み路線。

 食堂(というか居酒屋というか)が舞台とはいえ、この作品はあくまでもそこに集まる人間たちの悲喜劇がメインで、例えば寿司をCTスキャンするとか、「これが究極のサラダ」といって鉢に植わったトマトをそのまま客に出すとか、「このタコさんウインナーを作った奴は誰だ!」「プールサイドを走る奴は誰だ!」「ここにあったカステラを食べた奴は誰だ!」と怒鳴りこんでくるとか、そういうカオティックなエピソードは無い。

 どの話も悪く言えば地味で、若い人にはあんまりウケないと思う。元々30代以降の世代をターゲットにしているんだろう。人生の酸いも甘いも噛み分けた大人にしかわからない、ほろ苦くて切ないエピソードばかりだ。筆者の人生は今のところ「酸い」ばかりでほぼ味覚障害だが。

 日本だけでなく韓国や台湾でも人気の高いこのドラマ、TBSでは明日深夜1時11分から放送開始予定。他の地方局では既に放送が始まっているようです。筆者はDVDで見てたけど、今回はリアルタイムで観ようと思います。でも腹減るだろうなあ…これぞ夜食テロだよ。

深夜食堂 1 (ビッグコミックススペシャル)

深夜食堂 1 (ビッグコミックススペシャル)